
9月8日(水)、埼玉・ところざわサクラタウンにある角川武蔵野ミュージアムにて、『アニメソングシンガー・オーイシマサヨシと行く! 「異世界みゅーじあむ」リモートツアー<生中継>』が開催されました。
同イベントは、現在開催中の展示会「異世界みゅーじあむ」(9月26日[日]まで)をアニメソングシンガー・オーイシマサヨシさんとファンがリモートで一緒に楽しむというもの。当日は、KADOKAWAプレミアムメンバーズで行われたキャンペーン当選者と「異世界みゅーじあむ」の展示物を見て回るだけでなく、参加者とのコミュニケーションなどでも大盛り上がり! そんなリモートツアーの模様を全2回にわたりお届け。今回は前編として、オープニングから『オーバーロード』エリアと『この素晴らしい世界に祝福を!』エリアまでをリポートします。
まさかのハプニングの中、ついにリモートツアーがスタート!
夜7時、ついにリモートツアーがスタート!
ツアーの案内役を務めるのは、「異世界みゅーじあむ」のイベント宣伝担当・西山洋介さん。西山さんが「異世界みゅーじあむ」の企画や展示内容の説明を行い、参加者の皆様、スタッフが今回の主役・オーイシマサヨシさんの登場を今か今かと待ちわびる中、とうとうその時がやってきます。

西山「ツアーを一緒に回ってくださるゲストをお呼びしたいと思います。『オーバーロード』や『異世界かるてっと』のオープニング曲を手掛けられた、アニメシンガソン、ソング、ララ…」
主役を紹介するこの場面で、西山さんが「アニメソングシンガー」をかみ倒すというまさかのハプニング! するとそこへ「大事なとこや!」と言いながらオーイシさんが登場! 思いも寄らぬ登場に参加者様からは大きな笑い声が起こります。オーイシさんと西山さんの見事(?)なコンビネーションもあり、和やかな雰囲気でリモートツアーが始まりました。


エントランスには、それぞれの作品の原作書籍が並ぶコーナーが。ここでオーイシさんは「主題歌を作る時は、書籍を全部読んでから始めるんですよ」と、楽曲制作の裏側を披露。どの作品、書籍も感慨深そうに眺めていました。
アニメ映像が原画と交互に放映されているコーナーでは、「現地行きたいなー」と参加者の一人から声があがります。これにオーイシさんがすかさず反応。普段テレビなどで放映されている映像とは違った角度から作品を楽しめるこちらのコーナー、オーイシさんは「僕も見てほしいです!」と画面の向こうの参加者様たちに呼び掛けました。

『オーバーロード』エリアのアインズ様にオーイシマサヨシ感動!
いよいよ展示会場へ。はじめは、オーイシさん(OxT)がオープニングテーマを手掛けたことでもおなじみの『オーバーロード』エリアから。こちらのエリアでは、セバス・チャンと戦闘メイドプレアデスたちがオーイシさんたちをお出迎え。等身大のセバス・チャンを目の当たりにしたオーイシさんは、その大きさにびっくり。
ここで西山さんから豆知識が飛び出します。
西山「実はですね、会場中に“隠れキャラ”がいるんです」
西山さんがオーイシさんを連れてパネルの一部分を指さします。すると、そこには小さく描かれたハムスケのシルエットが! これにはオーイシさんも「分かりにく!」と思わず本音がこぼれるほど。
先へ進むと、そこにはアインズの等身大立像が。実はこのアインズ等身大立像、事前に「異世界みゅーじあむ」を訪れていたオーイシさんが「感動した」と語っていた展示物。その時以来の“再会”にオーイシさんは大はしゃぎ! オーイシさんとアインズの貴重な2ショットを撮影することができました。さらに、今回は特別にカメラマンが超至近距離で立像を撮影。通常では展示会来場者が近づくことができない距離からアインズを体験しました。
こちらのエリアではそれ以外にも、もふもふのハムスケや黒い仔山羊の召喚を再現したパネルなども。最初のエリアから思う存分作品の世界観を堪能しました。

※一般のお客様はアインズのいる階段上まではお上がりいただけません。

『この素晴らしい世界に祝福を!』エリアではオーイシさんが参加者様からの質問に答える
続いての『この素晴らしい世界に祝福を!』エリアでは、めぐみんの等身大立像とご対面。ここでは、映像と作中のセリフ・音響の演出で再現された爆裂魔法”エクスプロージョン”を体験することができます。そのあまりの迫力にオーイシさんは感激!

ギルドを再現した展示エリアでは、参加者様からの質問コーナーに。参加者様へは事前にオーイシさんへの質問を募集し、その中から時間の許す限りお答えいただきました。アーティスト・オーイシマサヨシとして楽曲制作への思いや考え方を真剣に答える中、オーイシさんが思わず「答えられるか!」と突っ込みを入れるようなギリギリの質問も飛び出す場面も。
――オーイシさんが転生するなら、どの世界がいいですか?
「僕ね、どの異世界にも転生したくないんですよ。だって、死の危険があるじゃないですか。逆に、転生したくない順番で言うと、『オーバーロード』『幼女戦記』『Re:ゼロから始める異世界生活』『この素晴らしい世界に祝福を!』になって、あえてこの作品の中で転生する作品を選ぶなら“このすば”が一番ですね。自分が主題歌を手掛けている“オバロ”は、モブキャラのまま死ぬ自信があります(笑)」
――多くの作品のタイアップ曲を手掛けていますが、その過程で原作を読み込む時間も多いと思います。原作を読む際、一番注目している点や気を付けている点はありますか?
「僕はその原作のファンにならないと主題歌を作れないんですよ。なので、“いいお客さんになる”ということを心掛けています。予備知識もなく読んでみて、面白いと思うところを抽出して作るようにしています。その後に監督やディレクターから説明を聞いて作品への理解を深めるという感じです。クリエーターだからといって、斜め上から読むようなことはしたくないなと思っています」
――楽曲制作をする際、一般読者との視点の違いや差などはありますか?
「ないです。僕らも実はただの“アニオタ”なんですよ。だから、何も特別なことはないというか、たまたま歌を歌う仕事をしていただけなので、あまりみなさんと変わりありません。そうじゃないと、僕はアニメの曲は作れないと思うんですよね。(中略)考察要素がある作品って、けっこうあるじゃないですか。そういう作品は、みなさん(視聴者)のTwitterでの意見がすごく参考になるんですよ。原作だけでなく、作品のファンの方のご意見などを楽曲制作に反映させることもあります。なので、僕としては、楽曲はみんなで作っているという感覚なんですよね」
――『異世界かるてっと』の劇場版の主題歌も担当されるのですか?
「言えるか! 言えるか、ここで! どさくさに紛れて情報を引き出すスタイル、嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、言えるか!」





まだまだ話し足りないオーイシさん。『異世界かるてっと』の楽曲の裏側について語っていると、進行ディレクターから「この調子で話していると2時間くらい経ってしまうので」と次の展示エリアへ催促されてしまいます。二人は慌てて次の『幼女戦記』エリアへと向かいます。その続きは、<後編>でお楽しみにください。